「O11 Vision Compact」の容積は57.4リットル。「O11 Vison」の67.8リットルに対して10.4リットル小型化されていますが、「O11 Vison」の「遮るもののないハードウェアショーケース」という特徴は変わりません。
フロント、左サイド、トップの３面に強化ガラスを配置し、さらにピラーやカラムを廃したことで、ケース内部のコンポーネントを外側からシームレスに見渡せる究極のビューを実現しています。
各ガラスパネルの接合点に設置された強固な構造サポートは35kgの力に耐えるよう設計されており、3つのサイドガラスパネルすべてに揺るぎない安定性を確保します。
カラーはブラック/ホワイトの２色。
ブラックバージョンは着色ガラスパネル、ホワイトバージョンは透明ガラスパネルになっており、それぞれに合わせたグロメット、ネジ、ブラケットが付属しています。
またアルミニウム部分はブラックバージョンがブラシ仕上げ、ホワイトバージョンは白色粉体塗装が施されています。

「O11 Vision Compact」には、強化ガラス製のトップパネルに加えてメッシュパネルとブラケットが付属しています。「メッシュパネルモード」を選択することで、上面に冷却ファンまたはラジエーターを配置することができるようになります。
ビジョンモードにおいては、最大11基の120mmファン、または140mmファン2基＋120mmファン8基をサポート。また360mmまでの水冷ラジエーターも搭載可能であり、さまざまな冷却コンポーネント配置に対応しています。

「O11 Vision Compact」には、PCケース内部を積極的にディスプレイしたいユーザーのためのさまざまな工夫が施されています。たとえば大きな上部グロメット（右写真上矢印）は CPU ポンプ ブロックが通過できるよう最大限のクリアランスを確保しており、取り外し/再挿入が容易にできますし、ケーブルカバーを取り外すと、AIO チューブが付属のチャネルに滑り込み、すっきりとした外観になります。

「O11 Vision」と同様、「O11 Vision Compact」にもSSDスタイルのマウントポイントからスライドして取り出せる2重構造のケーブルクリップが付属しています。 クリップはPSUケーブルの大部分を保持できますし、上部のベルクロストラップはファンケーブルの管理に最適です。 上部に2本、下部に4本、合計6本のベルクロストラップがマザーボードやストレージへのケーブルを整理します。
またPSUマウントブラケットがケース背面から15mm突き出ており、ケーブル管理のためのスペースが確保されています。さらにケース背面のケーブルタイポイントにより、背面のI/Oケーブルを整理しやすくなっています。