電源ONするだけでDiretta Targetとして動作するファンレスPC単体の新モデルです。
低価格モデル再発売の強いご要望にお応えして再登場。
PCにUSB DACを接続し電源ONするだけでUSBメモリーにインストールされたシステムが起動しDiretta Targetとして動作致します。
キーボード、マウス、モニターを接続する必要もありません。設定も不要です。
このところオーディオ界隈で話題になっている新しいオーディオ伝送技術「Diretta」ですが、実際にその恩恵を受けられる機材は
まだまだ少ない状況です。
Diretta Target PCを使えば本機にUSB DAC接続することでを簡単にDiretta Target(受け側)として使用出来ます。
サイドのUSBポートに挿してあるUSBメモリーはシステム起動用ですので抜かずにそのままご使用下さい。
本PCには標準でWindows10 Pro 64bit版がプリインストールされています。
USBメモリーを抜いた状態で起動するとWindows10が起動致します。
キーボード、マウス、ディスプレイを接続して頂きWindowsPCとしてもご使用頂けます。
Direttaとは
Direttaはハイエンドオーディオのためにデザインされた、全く新しいプロトコルです。
その思想は既存のプロトコルとは全く異なります。
オーディオプレイヤーにおいて、音質に影響するファクターは数多く存在します。
回路上のデジタルブロックが出す電源ノイズは、大きく音質に影響します。
通常このノイズを抑えるために、コンデンサとインダクタを電源に配置します。
これによりローパスフィルタが構成され、スパイク状のデジタル特有のノイズが軽減されます。
しかしローパスフィルタであることでわかるように、低周波の変動は通過してします。
これはノイズではないので除去する必要が無く、電圧で観測してもそれは見ることができません。
しかし、電流で観測すると、一定周期の可聴帯域に影響が出るノイズが出ていることがわかります。
確かに、これを電気的に取り除くことは困難です。
このノイズを抑える事ができれば、音質は大きく改善する可能性があると考えました。
ですが、CPUなどを全てclassA ampのような定電流構成にする事は、とても難しく非現実的です。
もしソフトウエア的なアプローチでこの問題を解決できれば、現実的な実装が見えてきます。
その方法は1つで、処理を平均化し、消費電力の変動を減らす事です。
Direttaはこの問題に対して、1つの回答を提案したいと考えています。
アナログ部分を持つプレイヤーをTarget、ストレージなどを持つサーバをHostとします。
このTargetとHostで別の考え方でデザインしています。
Targetは処理が最小になり、平均化できるよう処理を簡素化します。
FPGAでのハードウエア処理に似ていて、単純な処理で構成します。
HostはTargetの処理が平均化できるよう、Targetに同期して動作します。
処理が平均化されるよう、可能な限り、パケットを一定の短い間隔で送信します。
Targetバッファを予測してコントロールします。
これにより、Targetであるプレイヤーでは、消費電力の変動を可能な限り平均化されます。
USBのsyncにも似ていますが、Host側が同期するのでTarget側は速度変更をしません。
USBのansyncのようなバッファ、フローコントロールをしません。
またEthernetである事は完全な絶縁接続を利用でき、ファイバーなどのケーブルにも対応します。
UPnPのようなファイルのレンジリクエストのような複雑な処理をしません。
AES67のような多数の機器の同期をするための複雑な処理もありません。
Direttaは今後も音質の事を最優先に考え、アナログブロックへの影響を最小限に抑えるよう、
進化していきます。
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Direttaのネットワーク構成
Direttaに関する各種情報をブログに掲載しておりますので是非ご参照ください。
Diretta関連情報はこちら https://www.oliospec.com/blog/?cat=25
DIrettaに関するサポートはこちらから https://help.diretta.link/ja-JP/support/home
接続可能USB DACの状況は順次ご案内させて頂きます。
Diretta Target USB Bridge 動作確認済DAC一覧
【製品構成】
当製品は小型ファンレスPC MINISFORUM N40をベースとしたDiretta Target PC本体のみです。
本PCにUSB DACを接続してご使用頂く形になります。
Linux未対応を謳っているDAC以外であればほぼ動作は可能かと思いますが保証は致しかねます。
予め御了承下さい。
MINISFORUM N40は、Intel Gemini Lakeを搭載した小型の完全ファンレス省電力デスクトップパソコンです。
4GBメインメモリ、64GB eMMCストレージ標準搭載。拡張性に優れた各種USBポートを合計3ポート搭載
高速無線LAN Wi-Fi 802.11ac、Bluetooth 4.2と、有線ギガビットLANポートを装備しております。
ACアダプタ :入力:AC100-240V 出力:DC 12V(外径:5.5mm、内径:2.1mm)
付属品:1 x ACアダプタ、1×ACコード、1×VESAマウント
本体サイズ:120 x 120 x 27 mm
本体重量:約250g
保証期間:販売日より1年間
再生するためには当パッケージの他に下記の機材が必要です。
1、USB DAC
2、Windows10 64bit版がインストールされたWindowsPC(再生アプリ及び専用ASIO Driverのインストールが必要)
(4Core以上のIntel Core i3以上又はAMD RYZEN等のCPU搭載を推奨、2つ以上のLANポート推奨)
3、有線又は無線ルーター
4、音源ファイルを格納済みのUSB外付けハードディスクなど
5、XLRバランス出力あるいはRCAアンバランス出力を受けられるオーディオ・アンプ
【準備】
【WindowsPC専用ASIO Driverのインストール】
ご用意頂いたWindowsPCに専用ASIO Driverをこちらからダウンロードしインストールしてください。
OLIOSPEC_ASIOdriver_1_104_1 2022.2.3更新
【WindowsPC用再生アプリのインストール】
ご用意頂いたWindowsPCにASIO出力に対応した再生アプリをインストールしてください。
JRiver Media Centerやfoobar2000、Roon、Audirvana for Windowsなどが使えます。
【各機器の接続】
Diretta Target PCとUSB DACをPC背面のUSB2.0ポートに接続します。
キーボード、マウス、モニターを接続する必要はありません。
Diretta Target PCをLANケーブルでホーム・ネットワークのルーターあるいはアクセス・ポイントに接続します。
Diretta Target PCとUSB DACの電源を入れます。
ご用意頂いたWindowsPCの再生アプリを使用して再生しますのでこのPCに音源を保存するか
又は音源格納に外付けUSBハードディスクなどを接続します。
【再生アプリの設定 (JRiverMediaCenterの場合)】
1、ツール→オプション→オーディオデバイスから「OLIOSPEC Diretta【ASIO】」を選択
2、デバイスの設定→「デバイスのコントロールパネルをオープン」をクリック
3、Connect Targetから「OLIOSPEC_Bridge」を選択し「SAVE」ボタンを押す
【再生アプリの設定 (Roonの場合)】
設定→オーディオで「OLIOSPEC Dretta」を有効にする
【システムの終了】
PCの電源ボタンを長押しするとシャットダウンします。電源ランプが消えたことを確認します。
【システムの再立上げ】
まずPCの電源ボタンを押して電源を入れます。
USB DACの電源をONし、正常動作を確認します。
【PCのインターネット接続について】
特別な事情が無い限り、常時接続を推奨します。ローカル環境でも動作可能です。
【サポート】
このパッケージ商品は、高度なPCの知識が無い方にも、リーズナブルな価格でDirettaの高音質を手軽に体験していただくことを
目的として企画したものです。従って、販売時の初期設定から逸脱する使い方をされた場合には音楽再生動作に関するサポートは
行うことは出来ません。
サポート窓口は、販売者であるオリオスペックのみとなります。
この製品のDirettaライセンスは、他のPCで使用することはできません。
自然災害などが原因でPCが物理的に使用不可能となった場合は、弊社まで相談ください。
PCが盗難に遭った場合、ユーザーの故意または過失によりPCが使用不能になった場合は対象となりません。
その他、以下の場合はサポート対象外です。
1、任意のプログラムを追加でインストールした場合
2、他のPCを使用した場合
3、PC本体のみでご購入頂いた場合
OLIOSPEC ASIO Driver更新履歴