高価なコンポーネントに相当する品質性能を備えたDragonFlyは、高パフォーマンス・オーディオを楽しめる完璧なデバイスとして世界中で歓迎されました。
今回さらなる進歩を成し遂げたDragonFlyの2モデルの登場です。
これまでに例のない優れた音質、さらなる低コスト高パフォーマンスを実現するとともに、AppleおよびAndroidスマートフォンにも対応できるDACの登場です!
DragonFly初代モデルが発売されて以来、スマートフォンに使用可能なDragonFly相当の品質のDACを求める多くの声にこたえる形で、ついにどのようなスマートフォンにも対応可能な消費電力を実現。
この新世代DragonFlyが誕生しました。
AudioQuestはMicrochipTechnologyとの協力により、S/N比を改善するとともに、電力消費量を大幅に削減した新たな高性能フルスピードUSBマイクロコントローラ(DACの入力プロセッサ)を開発。
新たなMicrochipMXマイクロコントローラは、消費電力をDragonFlyバージョン1.2マイクロコントローラよりも77%抑え、AppleおよびAndroidのスマートフォンやタブレットとの真の互換性を確保しました。
Apple iOXデバイスでの使用には、AppleのLightning –USBカメラアダプタが必要となります。
Androidデバイスでの使用には、AudioQuestのAndroidデバイス用DragonTailUSBアダプタなどAndroid用(OTG)アダプタが必要です。
DragonFlyの具体的な電子部品についてそれらの優れた点を披露することよりも部品の実装自体がその品質と同じようにきわめて重要なのです。
同じマイクロコントローラやプライマリプロセッサを搭載していれば、どのDACであっても同じようなサウンドを再生できるといった思い違いはしないでください!
回路設計、ノイズ制御、電源調整、多数の受動部品の品質次第で、別のDACでは「劣っている」はずのDACチップの方が「優れている」DACチップより性能が容易に上回ることもあり得るのです。
また、カメラやその画素数競争と同じように、数値を競っても混乱させたり、惑わせたりするだけに終わる可能性があります。
DragonFlyBlack,Redともに内蔵されているDACチップの能力は高い一方で、DragonFlyRedおよびBlackの処理を24-bit/96kHzに限定するという選択をしました。
これにより、新たなドライバをダウンロードしてインストールする必要もなく、PCなどとの完全互換性を確保して、DragonFlyをこれまで通りシンプルにご使用いただけるようにしました。
おそらくさらに重要な点として、処理の速度が速ければノイズが増えることになりますが、最適なコンポーネントを組み合わせたDACで24/192ファイルを再生すれば音響的に優れている一方で、
データをDACに送信する前にコンピュータが24/192ファイルを24/96にダウンサンプリングすれば、実際のところ多くのDACのサウンドは向上します。
強調したいのは、AudioQuestでは何よりも高品質の音楽を最優先しているということです。
DragonFlyは、Spotify、YouTube動画、Tidal、リッピングしたCDあるいは最新のハイ・レゾリューション・ファイルを問わず、どのような音楽にも対応でき、エモーショナルな表現も可能な最高の音楽の運び手となることを目指した
ものです。
内蔵部品の話に戻りますと、最新モデルのDragonFlyは、改良された32bit ESS Sabre DACチップ―Blackは9010、Redはさらに性能の高い9016―を搭載しており、両方とも、自然なディテールを持つ本物のサウンド
を求めて、最小位相フィルタを採用しています。
DragonFlyBlackではDragonFly バージョン1.2と同じ高品質ヘッドフォン・アンプとアナログ・ボリューム・コントロールを使用していますが、DragonFlyRedは、最新のESSヘッドフォン・アンプと、9016 DAC
チップ自体に搭載されているビットパーフェクト・デジタル・ボリューム・コントロールを内蔵しています。
9016 DACチップは、最高の忠実度、ダイナミックコントラスト、S/N比を実現した最新の実装です。
アナログ・ボリューム・コントロールを搭載したDragonFlyバージョン1.0と1.2についてAudioQuestがその高性能を力説したことをご記憶のユーザは、疑問を覚えるかもしれません。もっともなことです。それは機能の問題です。
旧バージョンのDragonFlyおよび今回のDragonFlyBlackでは、アナログ・ボリューム・コントロールを採用しています。それは、デジタル・ボリューム・コントロールではボリュームを下げるのにビットを減らすため、
アナログ・ボリューム・コントロールの方が大半のデジタル・ボリューム・コントロールよりもサウンドアプローチが優れているからです。
とは言え、新モデルDragonFly Redに採用されているデジタル・ボリューム・コントロールは、信号を漏らさず、細やかさや繊細さ、低レベルのディテールを失うことがなく、したがってビットパーフェクト・デジタル・ボリューム・コントロールは優れたものです。
繰り返しますが、特定の部品やサンプルレートあるいは特定のキーワードが大切なのではなく、強調したいのは、DragonFlyがもたらすサウンドの質を最重要視しているという点です。
DragonFlyBlackの出力は1.2ボルトで、これは、あらゆるプリアンプ入力回路およびあらゆる合理的に高効率のヘッドフォンをドライブするのに十分な出力です。
一方、それよりも出力が2.1ボルトと高いDragonFlyRedは、消費電力の大きな低効率モデルを含め、より幅広いヘッドフォンと互換性があります。
ちなみにDragonFly 1.0と1.2の出力は、1.8ボルトです。
DragonFly BlackとRedの最大出力の違いは、基本的にAudioQuestのヘッドフォンNightHawkに関係するものではありません。
どちらのモデルでも簡単にNightHawkをドライブできます。ただ、出力の高いRedには、一部の市販の低効率のヘッドフォンにも対応できるという重要な利点があります。
とは言え、2つの最新モデルの音質の違いはどのような場合も意味あるもので、ヘッドフォンに接続するにしてもオーディオシステムの外部入力端子(AUX INPUT)に接続するにしても、重要となってきます。
同じ音量では、Blackに比べRedの方が、トルク、グリップ、パワーのいずれもはるかに上回っています。
Redの方が全般的によりクリーンでクリアなサウンドを再生し、ひとつ一つの楽器や声の位置を再現するより広がりのあるサウンドステージを実現します。
さらに朗報があります。最新のDragonFlyは、WindowsおよびOSXの無料デスクトップ・アプリケーションによってソフトウェアのアップグレードが可能です。
ミュージック・プレーヤー・アプリケーション、ストリーミング・プロトコル、その他関連ソフトウェアの新たな開発に伴い、DragonFlyユーザの皆さまには、それぞれお持ちのデバイスにそうしたアップデートを組み
込んでいただけます。
DragonFlyの旧バージョンいずれの価格をも下回る新価格で旧バージョンを凌ぐサウンドを再生するDragonFlyBlack、そして2万円クラスではるかに優れたサウンドを再生するDragonFlyRed。
いずれもスマートフォンに対応可能。これほどの朗報はないのでは?!
仕様
DragonFly Red
■USB スティックサイズ DAコンバーター
■高出力タイプ(2.1Volt)低能率の製品やあらゆるヘッドフォンをドライブ可能
■64bit・ビットパーフェクトデジタルボリュームコントロール
■Apple,WindowsのPCと互換性以外にiOSデバイス、Andriodデバイスの音源を高音質化