「電源強化とウルトラローノイズの実現でDELAの100シリーズをスーパー化!」 canarino DC power supply 12V を N100、D100、S100/2と組み合わせてみよう

STAFF :  S弐号

 

コンパクトハーフサイズでリーズナブルなDELAのエントリーモデル、100シリーズ。ミュージックライブラリ(NAS)としてのN100、高品質光学ドライブとしてのD100、オーディオ向スイッチングハブとしてのS100/2が現行でのラインナップ。造りもよいことから、そのいずれも幅広い層のマニア様から支持が厚いベストセラーモデルですね。

 

この3モデルをよく見ますと、いずれもDC12Vの一般的な外部ACアダプター式。この点こそ、実は我々の手に届きやすいプライスを実現できた要因のひとつでもあるのでしょう。

 

オーディオのコストダウンの手法としてはセオリーともいえるACアダプター。これをして「ある種の妥協」とも捉えがちなのでしょうが、見方を変えればそれこそがハードウェア的グレードアップの攻略点となるはず。このDELA100シリーズとしますと、DC入力端子は5.5/2.1同軸の一般的な形状となっていますので、サードパーティー製の高品質ACアダプターによるセルフカスタム化、その実現は容易でありましょう。また電源の強化は各種ケーブルや周辺のアクセサリーに凝るよりもっと根本的なハードウェア上のテコ入れに当たりますから、「気休め」を超えたクオリティアップ、達成の確率が著しく跳ね上がるのは想像に難くないと思うのです。

 

そこで今回の外部電源アップグレードです。DELA 100シリーズの頼れる相棒には、先日弊社がリリースしましたcanarino DC power supply 12Vを選んでみました。コンパクトな筐体、梨地・アルマイト仕上げを施したアルミケースを見ますと、並べたときのデザインも収まりがよい点、これは特筆すべきところ。

 

—- ご注意 ——
DELAに限らずメーカー様のお立場からしますと「自社製品に対する責任は付属の純正ACアダプターでの利用が前提」であること、聡明なオーディオマニアの皆さまは既にご理解いただいているものと存じます。弊社製アウターパワーサプライを含めたサードパーティー製電源についてですが、組み合わせる機器のメーカー様に対してはそのお問い合わせやご質問をお控えくださいますよう。踏まえ、canarino DC power supply 12Vが関わるお問い合わせについては弊社オーディオ担当にてその一切を承ります。あらためまして、その旨何卒ご理解くださいますようお願いいたします。
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▽まずは外部電源の仕様をざっくり確認

 

ここでDELA100シリーズに付属する純正ACアダプターとcanarino DC power supply 12Vをざっと比較してみましょう。DELA純正はN100を例にします。

 

【DELA N100付属純正ACアダプター(D100、S100/2も同じ仕様)】

・一般的なスイッチング方式
・最大出力:48W、DC12V/4A
・筐体:一般的なプラスチックモールドケース
・DC端子:5.5/2.1同軸
・AC側端子:メガネ型
・原産国:中国製

 

 

 

【canarino DC power supply 12V】
・複合共振型スイッチング方式(ウルトラローノイズ仕様)
・最大出力:150W、DC12V/12.5A
・筐体:最大5mm厚アルミケース(インシュレーター付)
・DC端子:5.5/2.1同軸(オプション選択・着脱式専用DCケーブル仕様)
・AC側端子:IEC
・原産国:日本製

 

 

 

上記を比較しますと、アップグレード用のcanarino DC power supply 12Vのオーディオ的ストロングポイントはこんなところでしょうか。

 

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・コンピュータベースの機器に対し適性が高いスイッチング式でありつつ、リニア電源に比肩するウルトラローノイズ仕様
・純正ACアダプターの3倍を超える150Wの電力供給能力を持ちながら、小さくてファンレス
・シールドに絶大な効果を発揮する肉厚のアルミケースは共振への対処も
・お好みのオーディオ用ACケーブルだって自由にあしらえるIECコネクター

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仕様差をざっと見ただけでも期待できそうな気がしてきませんか? プライスがそれなりに高価であったとしても、得られるオーディオ的な恩恵としますと投じるコストなど問題にすらならないかもしれない。なんて言っても、サウンドの土台を支えるのは他ならぬ電源なのですから。

※もっと詳しくお知りになりたい方は、「こちらの記事(製品発表)」 と 「こちらの記事(製品企画担当より)」 をどうぞ

 

 

 

▽外部電源をとっかえひっかえしながらサウンドの違いを確認してみよう

 

<N100とD100であれやこれやと>

 

今回は、CDトランスポート的に機能するD100とそのレンダラーとして機能するN100を組み合わせつつ、N100の配下にはUSBDAC(Mytek Digital Manhattan DAC 2)を接続しそのサウンドをチェックしてみました。そうです、DELAの組み合わせでスムーズに実現するセパレートCDプレーヤー風スタイルによりCDDAメディアのリアルタイム再生です。こうすると「光学ドライブ」に加えて「レンダラーとして機能するオーディオ用NAS」、その両方の特長をつかみやすいんですよね。DELA純正の組み合わせですと再生操作もカンタンでして、この種の検証にはもってこい。

 

 

上記の構成をベースに、D100とN100の外部電源を以下のように組み替えながら試聴しています。
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・N100、D100とも純正ACアダプターを個々にセット(電源は合計2個)
・N100、D100ともcanarino DC power supply 12Vを個々にセット(電源は合計2台)
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さて、サウンドはどのように変化したか。

 

★一聴して違うところ。まず粒子感。音場に存在するすべてのサウンドで、それぞれの音を形作っている粒子が細かいのです。上質なスチルカメラとフィルムで撮った写真のよう。その実、エッジを立てていないのにどこまでも繊細な描写というのか。

 

★そして、そこに存在した空気と空間の表現。奥行きがグッと深まり、密度の濃い音と音の間にグラデーションが作られつつ、そこで美しく交わり合う。空間構成力と疎密の対比表現、グレードが変わったかのように変化します。それ、音が鳴り始めたらすぐにわかるはず。

 

 

canarino DC power supply 12VがN100、D100それぞれにどのような変化をもたらしているのかも確認してみました。

なお、組み替え試聴は以下の構成で行っています。
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・N100、D100とも純正ACアダプターを個々にセット
・N100にcanarino DC power supply 12Vを、D100に純正ACアダプターをそれぞれセット
・N100に純正ACアダプターを、D100にcanarino DC power supply 12Vをそれぞれセット
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これを見てみますと。

 

★N100は色彩の豊富さや濃淡など音色への影響が6割で、空間表現力などクオリティへの影響が4割ほど。

 

★D100についてはこれとは逆。空間表現力や疎密表現などクオリティへの影響が7割ほどで、色彩の豊富さや濃淡など音色への影響が3割ほど。

 

・・・というふうに試聴環境では感じました。

 

 

 

<N100とD100の共有電源とする場合、canarino DC power supply 1台でもパフォーマンスを発揮できるのか>

 

コストセーブの観点から、これ、やっぱり気になりませんか?

 

ということで、N100とD100それぞれに電源を当てがった場合と(有償対応品の特注二股DCケーブルを使って)電源を共用した場合も試してみました。
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・N100、D100ともcanarino DC power supply 12Vを個々にセット(電源は合計2台)
・N100、D100の共有電源としてcanarino DC power supply 12Vを1台セット(電源は合計1台)
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canarino DC power supply 12Vの「単独電源運用」と「共有電源運用」、 その双方を比較するとサウンド基調での差異が明白になるところはダイナミックな表現。具体的にはライブ盤での雄大な表現に差が見受けられます。ただし、電源共用であっても純正ACアダプターを単独利用しているときよりサウンドは上質です。これ、外部電源自体のノイズレベルの低さに留まらず、その容量についても純正アダプター二個の合計値より大きいところもあるのでしょう。

 

踏まえ、導入時の一案。D100をリッピングでしか使わない状況であるとすると、リッピングしないときにおいては(D100側のDCプラグを抜くにしても抜かないにしても)N100単独での電源供給にすることが出来るはずですよね。よって、canarino DC power supply 一台でも効率的な運用が可能になると思います。当然ながら二台購入よりも導入コストは半分に抑えられますので、共有電源での運用を検討する価値は十分にあると思うのです。

 

 

 

<N100のローカル音源再生やネットワーク上の音源の再生時はどうなのか? スイッチングハブのS100/2だとどうなのか?>

 

なおLAN内の他のNASの音源やローカルストレージの音源をN100で再生していたときのサウンドも、CDプレーヤー風再生とのときと同様の良好なサウンド変化をきたしています。ファイル再生でもバッチリです。

 

このときスイッチングハブにS100/2を使っていたのですが、スイッチングハブの電源として利用する場合にもサウンドに良好な変化が見られています。S100/2の場合は、空間表現力などの要素と音色に関わる要素に対して半々で良い影響が生じる印象。S100/2のアップグレード電源としても十分に機能することが見込まれますのでご期待いただけるものと思います。

 

 

 

 

▽canarino DC power supply 12Vでのアップグレード化の効果を、ぜひ皆さまのお耳でも

 

N100、D100、S100/2とcanarino DC power supply 12Vを組み合わせたときのサウンドは、オリオスペック店内でいつでもご試聴可能です。ご興味ありの方は是非お問い合わせを。ご自身のお耳でハイクオリティなパワーサプライによるアップグレードの効果をお確かめください。DELA 100シリーズを既にお持ちの方で、アップグレード目的の本体買い替えをご検討なさっている方には一聴の価値があろうかと存じます。今のNASや光学ドライブ、スイッチングハブのポテンシャルにはまだまだ大きな伸びしろが残っていること、気づかれるかもしれません。

 

 

 

 

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